非光合成細菌にも体内時計があることが判明(ドイツ研究) (2/3ページ)
研究グループによれば、体内時計が刻まれていることを示すサインであるという。
一方、ずっと暗がりに置いた場合でも、そうしたサイクルが完全に失くなることはなかった。しかし、それが長く続くと、24時間で繰り返されていたサイクルがズレてくるそうだ。
枯草菌 image by:GFDL-self / WIKI commons
・光だけでなく温度にも反応
もう1つの実験では、今度は定期的に温度を変化させて、遺伝子の発現を観察してみた。
そしてこちらでもやはり、温度の変化に応じてytvA遺伝子の発現が変化すること、温度が変化しなくてもそうしたサイクルがしばらくは続くことが確認されたとのこと。
研究グループはこれらの結果を踏まえて、枯草菌には体内時計と、環境のサインに応じて調節する機能(同調因子サイクル)があると結論づけている。
枯草菌 image by:Akos Kovacs/DTU
・非光合成細菌では初
光合成を行わない細菌で体内時計が確認されたのは初めてであるそうだ。この実験は枯草菌だけを対象としたものだが、地球上の生物のおよそ15%を占める細菌全体について、示唆に富む結果であるとのことだ。