大昔から犬は人間の友。人類は1万5000年前、犬の相棒を連れてアメリカ大陸へと渡っていった(英研究) (2/3ページ)
その結果明らかになったのが、犬は2万3000年前にシベリアで家畜化され、1万5000年前に人間と一緒にアメリカ大陸に進出したらしいということだ。
「彼らが新世界に足を踏み入れたときに連れていた犬たちは、彼らが携えていた石器と同じく、文化の一部だったかもしれません」と、米南メソジスト大学のデビッド・メルツァー氏は説明する。

シベリア南端にあるアルタイ山脈、Razboinichya洞窟で発掘されたイヌ科の頭蓋骨、33,500年前のものと推測されているimage by:Nikolai D. Ovodov1、Susan J. Crockford2、Yaroslav V. Kuzmin3 *、Thomas FG Higham4、Gregory WL Hodgins5、Johannes van der Plicht6、7 / WIKI commons
・アメリカ大陸の犬の祖先
研究では、アメリカ大陸に存在した古代犬のすべてが、「A2b」という1万5000年以上前まで遡れるハプログループ(片親由来の遺伝子の配列の違いでまとめたグループ)に連なっていることが判明した。
A2bがアメリカ大陸の外にほとんどいないことを考えると、シベリアの犬から分岐して、アメリカ大陸最初の犬になったのはこのグループだと考えられるという。
犬の家畜化がアメリカ大陸で起きたわけではないことははっきりしている。そして今回の遺伝子の分析によって、犬は人間がアメリカ大陸に進出する以前からシベリアに存在したに違いないことが明らかになった。
このことは人間と犬の関係の始まりを知るヒントになるという。