大昔から犬は人間の友。人類は1万5000年前、犬の相棒を連れてアメリカ大陸へと渡っていった(英研究)

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大昔から犬は人間の友。人類は1万5000年前、犬の相棒を連れてアメリカ大陸へと渡っていった(英研究)
大昔から犬は人間の友。人類は1万5000年前、犬の相棒を連れてアメリカ大陸へと渡っていった(英研究)

アメリカ大陸を渡った人類は犬を相棒として連れていた image by:Ettore Mazza

 今や人間の親友となった犬だが、人間が犬(犬の先祖である狼)を飼い始めた時期は諸説あるが、後期旧石器時代にまでさかのぼる。

 『PNAS』(2月9日付)に掲載された新しい研究によると、ちょうど人類がアメリカ大陸に渡った1万5000年前に、犬もまたアメリカ大陸で急速に広まったらしいということだ。

 つまり初めてアメリカ大陸に到達した人類は、相棒として犬を一緒に連れていったということになる。
・犬の起源と人類のアメリカ大陸進出

 犬は2万7000年~4万年前(後期旧石器時代)にオオカミの祖先から枝分かれし、それがさらに1万8000年~3万年前にユーラシア大陸で家畜化されたと考えられているが、他にも様々な説があり、詳しいことは依然として謎に包まれたままだ。

 それと同じく、人類が最初にアメリカ大陸に進出した経緯についても諸説ある。しかし多くの学者が同意するのは、1万5000年以上前のベーリング海峡がまだ地続きだった氷河期に、シベリアからベーリング”地峡"を通って渡ったという説だ。

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iStock

・シベリア人の祖先は犬を連れていた

 英ダラム大学をはじめとする研究グループは、シベリア、ベーリング海峡、北アメリカで見つかった古代人と犬の考古学的・遺伝学的調査を行った。

 その結果明らかになったのが、犬は2万3000年前にシベリアで家畜化され、1万5000年前に人間と一緒にアメリカ大陸に進出したらしいということだ。

 「彼らが新世界に足を踏み入れたときに連れていた犬たちは、彼らが携えていた石器と同じく、文化の一部だったかもしれません」と、米南メソジスト大学のデビッド・メルツァー氏は説明する。


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シベリア南端にあるアルタイ山脈、Razboinichya洞窟で発掘されたイヌ科の頭蓋骨、33,500年前のものと推測されている
image by:Nikolai D. Ovodov1、Susan J. Crockford2、Yaroslav V. Kuzmin3 *、Thomas FG Higham4、Gregory WL Hodgins5、Johannes van der Plicht6、7 / WIKI commons


・アメリカ大陸の犬の祖先

 研究では、アメリカ大陸に存在した古代犬のすべてが、「A2b」という1万5000年以上前まで遡れるハプログループ(片親由来の遺伝子の配列の違いでまとめたグループ)に連なっていることが判明した。

 A2bがアメリカ大陸の外にほとんどいないことを考えると、シベリアの犬から分岐して、アメリカ大陸最初の犬になったのはこのグループだと考えられるという。

 犬の家畜化がアメリカ大陸で起きたわけではないことははっきりしている。そして今回の遺伝子の分析によって、犬は人間がアメリカ大陸に進出する以前からシベリアに存在したに違いないことが明らかになった。

 このことは人間と犬の関係の始まりを知るヒントになるという。


How Dogs (Eventually) Became Our Best Friends


・人間と犬の友情はこうして始まった

 研究グループが示唆しているのは、両者に友情が芽生えたきっかけには、氷河期の厳しい気候が関係していた可能性があるということだ。

 この時期、食料や資源が乏しかったことから、人間とオオカミは同じ獲物を狙うようになった。ときにオオカミが殺した獲物のおこぼれを人間がもらい、反対に人間がオオカミに餌を与えることもあっただろう。

 「獲物の肉をお互いに食べることを通じて、オオカミは人間の野営地に引き寄せられ」、次第に両者の間で絆が育まれていった。

 犬たちはそれから2万年かけて人間との暮らしに適応し、やがて頼もしい番犬から、愛らしいペットに変化していったという。

References:PNAS / iflscience/ written by hiroching / edited by parumo
追記:(2021/1/29)タイトル・本文を一部訂正して再送します。
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