続・コロナ医療「ナース残酷物語」、最低水準の日当と専門病床数のデタラメ (1/3ページ)
今、日本の感染症治療の根幹を揺るがす事態が起きつつある。
コロナ治療の最前線としてテレビで紹介されることの多い国立国際医療研究センター(東京都新宿区)。新型コロナ患者を日本で最も診ている感染症専門医、忽那賢志氏がコロナ患者を相手に奮闘する姿をご記憶の読者も多いだろう。
この日本を代表する感染症治療最前線の病院でも、年度末に看護職が大量離職するのではないかと懸念されているのである。
同センターの看護師が嘆く。
「来年度は看護師の採用人数をかなり増やす方向だと聞きました。今現在、コロナ治療もHIVなど他の感染症治療も看護師が足りず、診療体制に影響が出始めていることもありますが、年度末にいったい何人の看護師がいなくなるのか、読めないのです」
同センターはSARSや国内初のエボラ出血熱が疑われる例にも対応してきた感染症専門病院。勤務する看護師はわなわなと肩を震わせ、次のように吐露した。
「私を含め、感染症治療に携わりたくて集まってきた看護師ばかりですが、あまりに過酷な院内状況に『いつまで続くんだろう‥‥』とうつろな目をしています。家庭内感染を防ぐため、コロナ患者を診ているのは自分も含めた1人暮らしの看護師が多いのですが、この1年間、1日も熟睡できたことなんてありません。GoToイートで忘年会を開いた、年末年始に大人数で飲食した、という患者さんを診ているうちに、自分がコロナに感染するかもしれない。患者さんのために働いてきたのに、自分がこの部屋で孤独死するかもしれない‥‥。気が付けば、涙を流しています」
政府の言うとおり、コロナ専門病床は増えるのか。
「増えるどころか、年度末に医療法人の倒産、破綻が相次ぐでしょう」
と語る西日本の病院長は菅政権への怒りを込めて、深刻な内情を明かした。
「まず、地方自治体が発表しているコロナ専門病床数がデタラメです。書類上、数字の上では感染症病床、ICU病床が空いているように見えますが、現状を反映したものではありません。確かにベッドは空いています。ですが、患者を診る看護師がいません。