人間が”安全”にブラックホールの中に入ることは可能なのか? (4/4ページ)

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ブラックホールに落ちて、ブラックホールの地平線に近づきながら引き伸ばされている人
credit:Leo Rodriguez/Shanshan Rodriguez/CC BY-ND

 これまでに観察されてきたブラックホールのほとんどは、ガスや塵、近づきすぎた星々などでできた高温の円盤によって囲まれている。これを「降着円盤」というのだが、熱く混沌としたこの領域は人間にとってはかなり危険なところだ。

 だから安全に進入できるブラックホールは、ただ大質量なだけではダメで、周囲の物質を飲み込んでいない完全に孤立したものということになる。

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超大質量ブラックホールなら、生き残る可能性あり
credit:Leo & Shanshan Rodriguez/CC BY-ND

・例え入れたとしても帰ってこられるわけではない

 さて、そんな観察にぴったりのブラックホールが見つかり、いざそこにダイブする覚悟を決めたとする。

 だが、せっかく捨身で事象の地平面の内側を観察することができたとしても、その知識はそこに身を投じた者だけのものだ。

 事象の地平面を越えた先は、光ですら二度と戻ることができない世界だ。無事に進入できた人間は、その情報を外に伝えることができないので、ブラックホールの外側にいる者たちにとってはないも同然だ。

 それでも1人の科学者としては、誰も知り得なかった真理に触れて満足できるのではないだろうか?

References:Could a human enter a black hole to study it?/ written by hiroching / edited by parumo
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