コロナ禍でメンタル不調 会社と個人ができる対策とは (2/4ページ)
こうなってくると、人事部も麻痺してきて、労働時間超過が当たり前かのようになってくるんです。
もちろん、産業医につなごうとするんですけど、つなぎたくても「忙しすぎてその時間もできない」となり、結果本人が倒れましたということが起きます。
でも、そうなる前に会社としてできることは何かしらあるはずだと当時から思っていましたし、自分自身が独立してからはIT技術者がいきいきと働ける会社をつくろうと思い、それを実践してきました。
――コロナ禍において、メンタルの不調を訴える人が増えたように感じます。浅賀さんはカウンセラーとしてもご活動されていますが、コロナ以前と以後でメンタル不調の内容の変化は感じていましたか?
浅賀:一つは無力感を強く感じる人が増えたように思います。これからどうなっていくんだろう、コロナはいつ終わるんだろうという今後への不安や戸惑いですね。そういったところから、これからの働き方、今の会社のままでいいのかとか。そういう漠然とした不安から食欲がなくなったり、不眠になったりという相談が増えてきたように思います。
――その無力感を拭うのは、こうした状況下だと難しいのではないですか?
浅賀:そうだと思います。個人でどうにかできることではないですし、それを受け入れるのにも訓練が必要なんです。誰しも「こうなってほしい」という理想を持っていて、それが上手くいかないときに感情が乱れてしまうわけですが、そこで感じたストレスや不安って誰のせいでもないものじゃないですか。だから、どういう風に処理していいのか分からない。私たちカウンセラーは、話をする時にそういう相手の状態を意識してカウンセリングをしていきますね。
――本書の中でも「テレワークうつ」に触れていますよね。コロナ以後、働き方が大きく変わってテレワークが推奨・移行される中でこれに苦しんでいる人は少なくないと思います。
浅賀:大きな環境の変化が起こると、まず自律神経が乱れると言われています。