コロナ禍でメンタル不調 会社と個人ができる対策とは (1/4ページ)

新刊JP

『IT技術者が病まない会社をつくる』の著者・浅賀桃子氏
『IT技術者が病まない会社をつくる』の著者・浅賀桃子氏

突然会社に行けなくなる。休みがちになる。業務の進みが鈍くなる。
こうしたメンタル不調は突然やってくるものではない。必ず兆候があるものだ。会社としてメンタル不調者のケア、そして不調者を出さないための仕組み作りをしていかなければ、根本的な改善にはつながらない。

今回は『IT技術者が病まない会社をつくる』(言視舎刊)を上梓したベリテワークス株式会社代表の浅賀桃子氏に、特にIT業界において、「病まない会社」をつくるためにはどうすればいいのかをうかがった。
浅賀氏自身もカウンセラーとして活動しており、その経験がふんだんに盛り込まれている。コロナ禍でメンタルを病む人が続出している中で、社員を病ませないポイントはどこにあるのか。

(新刊JP編集部)

■コロナ禍で「無力感」を覚える人が増加…。会社ですべき対策とは?

――まず本書を執筆された経緯からお聞かせください。

浅賀:私はこれまでIT業界の中にいましたが、IT技術者が世の中からあまり評価されていないという違和感を持っていました。それはなぜだろうと思ったときに、「心が折れやすい」「ブラック」といったイメージですとか、「3K」(きつい、帰れない、給料が安い)といったネガティブな部分を言われることが多かったんですね。

ただ、コロナ禍になって、テレワークの導入であったり、セキュリティの課題であったりというところで、どの会社にもIT技術が必要になりました。この動きはこれからも加速していくと思われます。

そういう時代にIT技術者が評価されて、よりいきいきと働けるような世の中にするために私の知識が参考になればというところで本書を書かせていただきました。

――IT業界は他の業界に比べて特殊な環境といえるのでしょうか。

浅賀:他の業界に比べ、長時間労働が多い環境といってよいでしょうね。以前私が働いていたIT企業は、月400時間働いている人もいましたし、月の残業時間80時間、100時間を超えて働いている人も数多くいました。

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