植物油から作る次世代型プラスチックが誕生。ほぼ完璧にリサイクル可能 (1/3ページ)
credit:AG Mecking, University of Konstanz
とても便利な故に爆発的に普及していったプラスチックだが、それが地球環境に悪影響をもたらすことがわかったのはここ数十年のことだ。
ゴミとなったプラスチックは環境中で自然に分解されることがないため、細かく砕けたマイクロプラスチックは半永久的にたまり続け海洋汚染を引き起こす。
そこで現在、化石燃料由来のプラスチックに代わる新たな素材の開発が求められているわけだが、ドイツの化学者グループは、植物油をベースとした持続可能な次世代型プラスチックを開発したそうだ。
分子構造に手を加えたことで、従来とは比較にならないほど効率の高いリサイクルが可能になったという。
・従来のプラスチックのリサイクルの問題点
現在使用されている化石燃料由来のプラスチックのほとんどは機械的な処理によってリサイクルされている。
まずプラスチックを同じタイプのものに選別し、ペレットやフレークなどに粉砕。これを次のプラスチック製品の原料として使う。このやり方を「マテリアルリサイクル」という。だが残念なことに、そうして回収されるプラスチックは、新品に比べれば品質が劣る。
一方、化学的にリサイクルを行う「ケミカルリサイクル」は、熱や溶剤でポリマーの鎖をバラバラに分解し、最初のモノマー(単量体)に戻す。そのため新品同様の材料として回収できるという利点がある。
ケミカルリサイクルを広く利用できない理由の1つは、プラスチックの炭素同士が強く結びついていることだ。皮肉なことに、この性質はプラスチックが便利な理由の1つなのだが、化学的にリサイクルする際には厄介な問題となる。