食物アレルギーの原因は皮膚だった!? 赤ちゃんのアレルギー発症を防ぐ「予防スキンケア」とは (2/4ページ)
さらに日本から発信された重要な考え方として、アレルギーの遺伝因子を持つ赤ちゃんが生まれると乳児湿疹が起こり、年齢が進むと、
アトピー性皮膚炎→食物アレルギー→喘息→アレルギー性鼻炎など様々なアレルギーへ移行していく「アレルギーマーチ」
が世界のトピックスになっているとのこと。
アレルギーは発症してしまうと次々に別のアレルギーへと進んでしまう可能性も考えられるので、次のステージへ移行しないよう、どこかで食い止めることがとても大切だそう。
特に乳幼児期においては皮膚のバリア機能を高めることで、最初に起こりがちなアレルギーであるアトピー性皮膚炎の発症リスクを抑制することが、アレルギーのその後の進行を抑えることにつながる可能性があるといいます。
赤ちゃんの皮膚のバリア機能を高めアレルギー発症を防ぐ「予防スキンケア」
それでは赤ちゃんの皮膚のバリア機能を高めるためには一体どうすればいいのでしょうか。
「皮膚の汚れを落として清潔にする『洗浄』と、肌を保護し潤いを保つ『保湿』が何よりも大切」と、池田先生。この2つを「予防スキンケア」と呼び、うまく使いこなすことがアレルギー疾患の予防につながるといいます。
みずみずしく見える赤ちゃんの肌ですが、実は大人に比べて表皮の厚さは約半分、水分の蒸発量は倍近くとまだまだ発達途上でバリア機能が十分ではないのだとか。