胴体を切り落とし、頭部だけの状態から完全に体を再生するウミウシが発見される (1/3ページ)
credit:ウミウシラボ2020
首から下を全て切り落とすと、頭部だけでもぞもぞと這い回り、やがて胴体を完全に再生させる。そんな驚くべき再生能力をもつウミウシ2種が奈良女子大の研究グループによって発見されたようだ。
危機が迫ると足や尾などを自切し、後に再生させることができる能力はトカゲや無脊椎動物などで確認されている。これまでもウミウシの自切は確認されていたが、頭部だけの状態で心臓を含めた体全部の再生が確認されたのは今回が初めてとのことだ。
・3週間で頭部だけの状態から胴体を再生
驚異の再生能力が確認されたのは、鹿児島市の海岸で採集された「コノハミドリガイ」と広島市向島で採集された「クロミドリガイ」の2種だ。
2018年、飼育していたコノハミドリガイの頭と体が分離している姿が発見された。
驚いたことに胴体を失った頭部は元気に動いており、数時間後にエサまで食べ始めたという。さらに1週間後、心臓の再生が始まり、3週間も経過した頃にはまったく新しい体と内臓が再生されてしまった。
一方残された胴体は、それから数時間か、ときには数か月も刺激に反応することができる。ただ、頭部の再生まではできないようで、やがては死ぬ運命にある。