プロ野球「伝説の開幕戦」ドラマまみれのマル秘舞台! (2/2ページ)

日刊大衆

「96年の夏に球団から“来季契約はしない”と伝えられた小早川は、コーチ就任の打診を蹴ってヤクルトに移籍したんです。当時のヤクルトを率いたのは野村克也監督。小早川はノムさんに“自覚はないだろうけど、お前は器用なタイプなんや。だから、相手投手のこと、自分のことを、もっと勉強せい”と教えられたとか」(球界関係者)

■今年の各球団の開幕投手、注目は?

 盛りを過ぎた選手が、みるみる蘇る。世に言う「野村再生工場」で復活を果たした小早川は、巨人との開幕戦で3打席連続ホームランの奇跡を演じる。

「(投手の斎藤を)野村監督がリモコン操作しているのではと思ったほど、監督の読み通りの球が来た。僕は、それを打っただけ」後年、小早川は偉業の舞台裏を、こう明かしている。

 さて、今年も各球団の開幕投手が発表された。

「注目は、阪神の開幕投手に指名された藤浪晋太郎(26)でしょう。イップスからの復活を期した昨季は、主に中継ぎを担当。今季が、先発に完全復活できるかの正念場ですからね」(スポーツ紙阪神担当記者)

 一方で、開幕投手がなかなか決まらない球団もある。DeNAだ。

「11球団出そろっても、まだ発表がない状況です(3月11日現在)。異例の遅さですよ」(前出のデスク)

 これには、今季から指揮を執る三浦大輔監督自身の“経験”が影響しているとみる向きもある。

「現役時代、“ハマの番長”としてチームを支えた三浦さんは7度、開幕投手として投げて1度も勝てなかったんです。満を持して臨んだ2009年の中日戦は、“7度目の正直”になるはずでした。ところが、この試合でも持病の“一発病”に泣き撃沈。ブランコ、森野将彦にソロを打たれると、和田一浩には2打席連続でスタンドに運ばれ、東尾修さんの持つ開幕連敗記録を塗り替えてしまったんです」(前同)

 3月15日発売の『週刊大衆』3月29日号では、長嶋茂雄野茂英雄の壮絶ドラマを掲載している。

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