松村沙友理の個人PV「うそつき」が見せるアイドルの「嘘/本当」の無効化【乃木坂46「個人PVという実験場」第17回2/5】 (1/3ページ)

日刊大衆

松村沙友理
松村沙友理

乃木坂46「個人PVという実験場」

第17回 ドキュメンタリーとアイドルの間 2/5

■個人PVをめぐる個人PV

 乃木坂46の22枚目シングル『帰り道は遠回りしたくなる』に収録された秋元真夏の個人PV「タイムトラベラー」は、秋元がフィクションの人物と「乃木坂46の秋元真夏」自身との双方を演じてみせるものだった(https://taishu.jp/articles/-/92855)。この「タイムトラベラー」では、“個人PVの監督を依頼されたディレクター”をメインキャラクターに、彼が個人PVのアイデア枯渇に苦しむ様子を物語の導入にした、メタ的な構造が採用されている。

 はからずもこの22枚目シングル収録の個人PVには、同作以外にも“個人PVを企画する過程”をモチーフにした作品が存在する。その作品が提示するのは、単に個人PVというコンテンツ自体の俯瞰だけでなく、アイドルに対してしばしば差し向けられがちな、虚/実をめぐるステレオタイプを捉え返すような視座である。

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