チーズと魔術の不思議な関係。チーズを使った呪術や占いが数多く存在した (4/4ページ)
14世紀の道徳マニュアルには、魔法がかけられた革のバッグを持った女性の話が出てくる。女性が命令すると、バッグが飛び上がって、近くの家畜の群れまで走り、こっそりミルクを盗んで持ち帰ったという。

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・誘惑するチーズ?
チーズが誘惑的であるという考えは、ずいぶん前からあった。13世紀の書物では、道徳家で神学者であるシェリトンのオドが、えもいえぬ香を放つ炙ったチーズを例にあげて、不義密通を説明している。
チーズを炙って罠に仕掛ける。ネズミがそのにおいをかぎつけ、チーズを取ろうとすると罠にかかる。あらゆる罪も似たようなものだ。
チーズを炙るのは、女性が着飾り、魅力をふりまくこと。女性はこうして愚かなネズミどもを誘惑して捕える。女性は不倫に走ることになり、あなたは悪魔に捕まることになる
・チーズと愛の魔法
チーズと愛の魔法との関係は、誘惑だけにとどまらない。14世紀のドイツでは、パンとチーズをちょっとかじって、肩越しに投げると、ふたりの関係が確実に実ることを意味するのだという。
さらに、チーズは男性の不能を治療するとも言われる。いたずらな魔女が男性器に呪いをかけた場合の中世イタリアの治療法は、男性の妻がチーズに穴をあけて、出たくずを男性に食べさせるといいのだそうだ。
キャサリン・ポールセンの呪文はあまりにも短いが、ヨーロッパの人々の積年のチーズ愛を考えると、それ以上の余計な言葉をつけ加える必要がないのも不思議ではない。
References:The spellbinding history of cheese and witchcraft