チーズと魔術の不思議な関係。チーズを使った呪術や占いが数多く存在した (1/4ページ)
チーズと魔術の不思議な関係/iStock
1971年のキャサリン・ポールセンの本『The Complete Book of Magic and Witchcraft』には、"気になる彼女を振り向かせたいならチーズをプレゼントすること"とある。
未来の恋人の気を引くのに、チーズの塊を捧げるとよい? なんとも奇妙なおまじないのように思えるが、魔術の長い歴史を解説したポールセンのこの本には、チーズにまつわる呪術がたくさん出てくる。
かつてチーズは生命の奇跡に例えられ、古来から魔術にチーズが使用されることが多かったようだ。ここではチーズと魔術に関する不思議な関係を見ていこう。
・なぜチーズに魔術的要素があるのか?
どうしてチーズに魔術的要素があると見られているのか、はっきりとはわからない。若者に生命と力を与えることができるパワフルな食材であるミルクから作られていることと関係があるかもしれない。あるいは、チーズ作りの工程が、少し魔術じみているからかもしれない。
12世紀の神秘主義者、ヒルデガルト・フォン・ビンゲンは、実体のないものから固形物である凝乳を形成するチーズ作りを、生命の奇跡にたとえている。
1450~1750年頃、宇宙の創造もまた、チーズ作りの観点から考えられていた。
すべてがカオスだった。つまり、土、空気、水、火が一緒に混ざり、ちょうどミルクからチーズが作られるように、そこから質量のある塊が作られた。その中に虫のようなものが現れたが、それは天使だった
生命の誕生とチーズ作りのミステリアスな手法を結びつけることは、魔術的要素が秘められているという解釈に説得力を与えた。