冷戦時代の極秘ミッションで保管されていた氷が解き明かしたグリーンランドの過去の秘密 (1/3ページ)
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第二次世界大戦後の世界を二分した冷戦時代、グリーンランドで極秘ミッションを行っていた米軍が持ち帰った氷、その中には、氷に閉ざされているこの島の過去を解き明かす手がかりが隠されていた。
当時、グリーンランドの氷床を掘り、無数の核弾頭を埋め込む作業を行っていた米軍だが、この計画は立ち消えとなり、掘られた氷はデンマークの冷凍庫に保管されたままだった。
最近その氷が発見されたのだが、氷の中からは100万年前の植物の化石が入っていたのだ。つまり今、氷に閉ざされたグリーンランドは数百万年、植物の生い茂る緑豊かな時期があったことが明らかになったのだ。
・「アイスワーム計画」で掘られた氷に隠されていた秘密
1966年、米軍はグリーンランド北西部で氷床を掘るという極秘作戦を遂行していた。「アイスワーム計画」と呼ばれるこの作戦の目的は、無数の核弾頭を氷の中に隠し、ソ連に気づかれることなく、その領土を射程に収めることだった。
しかし結局計画は立ち消えになり施設は廃棄。掘られた氷はデンマーク、ニールス・ボーア研究所の冷凍庫に保管されたまま忘れ去られた。その氷が再び発見されたのは、2017年のことだ。
FOSSIL PLANTS found beneath MILE-DEEP GREENLAND ICE
今現在グリーンランドをおおっている氷は、およそ300万年前のものだと考えられている。しかし氷の中からは、小枝や葉など、100万年前の植物の化石がフリーズドライされた状態で出てきたのである。
『PNAS』(3月15日付)に掲載された研究では、それらを「完璧に保存された」化石と紹介している。