コロナ禍でも密着が許される「家族タレント」トリンドル瑠奈が語るトリンドル玲奈の意外な顔
テレビの中の女たちvol.51 トリンドル玲奈・瑠奈
テレビの中で人と人との密着が避けられるようになって約1年が経つ。ドラマでは感染対策が行われた上でハグやキスが認められているようだが、バラエティ番組では共演者の間に距離があることが前提になっている。ダチョウ倶楽部の上島竜兵のキス芸はいまだ封じられたままだ。
もちろん例外はある。ひとつは家族だ。番組にもよるが、家族で活動する芸能人はバラエティ出演時にもアクリル板なしで隣り合って座っていたりする。同じ屋根の下に住んでいるかどうかはともかく、私たちの社会の通念として家族は一蓮托生ということだろうか。
そんな中、最近、タレントで女優のトリンドル玲奈が、妹のトリンドル瑠奈と一緒に活動を始めている。昨年から少しずつテレビで共演しており、今年1月にはYouTubeチャンネルを開設。姉妹で仲睦まじく過ごす動画などが投稿されている。
トリンドル玲奈に対するこれまでの個人的な印象は、かわいい顔で少しとぼけた発言をするタレントといったものだった。近年の出演シーンでいえば、『クイズ!THE違和感』(TBS系)での、ボケているのか本気なのか絶妙なラインの回答が挙げられるだろうか。
女優としても活躍している彼女だが、作品によっては、ドラマでもそういったタレントイメージに沿った役柄をしばしば演じてきたように思う。思い出すのは『ごめんね青春!』(TBS系)での女子高生役。昨年放送された『ランチ合コン探偵』(日本テレビ系)でも、ドラマ自体がコメディタッチなこともあり、彼女のタレントとしての印象と重なる会社員役を演じていた。
そんな彼女が、妹の瑠奈とテレビに出演している。タレントが家族でテレビに出演するメリットはなんだろうか。ひとつは、そこにオフィシャルな顔とは別のプライベートな一面がのぞくことだろう。見ているほうも、それがある程度テレビ用にコントロールされたイメージだとは知りつつも、家族にだけ見せているような顔をそこに感じがちだ。
だから、妹は姉の“意外な顔”を語る。たとえば、姉は「せっかち」だという。
「(姉は)なんでも言ってくるし、なんでも相談してくるし。せっかちだし。SNSに上げる写真を選んでほしいとか、っていうのがすぐLINEでくるんですけど」(『おしゃれイズム』2021年3月7日)
あるいは、妹によれば姉は「シスコン」だという。
「昔、姉がモデルやってる雑誌の企画で、モデルさんにいろんな質問を聞くっていう。その中に『なりたい顔』っていうのがあって。みなさん結構、安室奈美恵さんとかアリアナ・グランデさんとか書いてて。(姉は)1人だけ妹って書いてた」(『踊る!さんま御殿!!』日本テレビ系、2020年12月29日)
そんなトリンドル姉妹の共演からは、2人の仲の良さが伝わってくる。さらにいえば、彼女たちの“育ちの良さ”のようなものも感じる。彼女たちのYouTubeチャンネルで配信されている動画(両親と一緒に軽井沢の家でクリスマスを過ごすもの)からも、2人が“安定した家庭”で大切に育てられてきた様子がうかがえる。というか、『テラスハウス』のスタッフが制作に携わったという動画は、そう見える作りにしてある。
他人との密着が避けられる中にあって、密着がある程度世間的に許容されつつメディアに登場できる家族タレント。それが“美人姉妹”で仲が良く、さらに“育ちがいい”ときたら。それはもうとても目に優しい。
(文・飲用てれび)