パパ大好き!やんごとなき少女が想いを伝えた『徒然草』のほっこりエピソード (2/4ページ)

Japaaan

「あーあ、お父様もご一緒だったら、どんなにか毎日楽しいことでしょう……今度お会いできるのはいつかしら、こんな近くに暮らしているのに……」

なかなか会えないからこそ慕情も募るそんなある日、父の元へお使いが参ることになりました。

「え~、いーないーな。そのご用事、わたくしが代わりた~い!」

「はしたないことをお言いじゃありませんよ……でも、せっかくですから御歌でも詠んで差し上げたらいいわ」

「はいっ!」

悦子は上皇陛下に少しでも喜んでもらおうと、一生懸命に考えました。

「あぁ、考えるだけで嬉しい、楽しい……でも、あんまりストレートだとつまらないかも……」

あっと言う間に当日となり、悦子はどんな御歌を詠んだのでしょうか。

会いたい、恋しい……悦子の思い

「どれどれ……これは、姫からの文か……」

お使いから諸々受け取った後嵯峨上皇は、悦子の手紙を見つけると、いの一番に開きます。

ふたつもし(二つ文字)うしのつのもし(牛の角文字)すくなもし(直ぐな文字)
ゆかみもしとそ(歪み文字とぞ)きみはおほゆる(君は覚ゆる)

いったい何の暗号か?しばし考えこんだ後嵯峨上皇は、やがて膝を打って笑いました。

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