パパ大好き!やんごとなき少女が想いを伝えた『徒然草』のほっこりエピソード (3/4ページ)
「やっと謎が解けた……何とゆかしき御歌であろうか!」
愛娘のメッセージが読み解けて、ご満悦の後嵯峨院(上皇)。Wikipediaより。
二つ文字とは、漢数字の「二」に似た形をしている平仮名の「こ」、牛の角文字とは平仮名の「い」、直ぐな文字とは平仮名の「し」、そして歪み文字とは平仮名の「く」……つまり「あなた=父を恋しく思っている」というメッセージなのです。
(※)恋しくなら「こひしく」ではなかろうかと思いますが、平仮名の「ひ」も、よく見れば牛の角みたいですね。
また、文字を「御目文字(おめもじ。お目にかかる=会うことの女房言葉)」にかけたのだとしたら、
「再び会いたい。憂しき思いは募るばかり、会える機会が少なすぎて、すぐにも会いたい。皇室のしきたりを歪めてでも会いたいほど、お父様を恋しく恋しく思っているのです」
というメッセージも読み取れそうです。ここまで慕われて父親冥利に尽きる後嵯峨上皇は、さぞや鼻の下を伸ばしたことでしょうね。