「寄り道」がキャリア形成する上で大切な理由 (2/5ページ)
お付き合いしていくうちに、事業の魅力や、中で働く人たちの熱量にどんどん惹かれていって。
何よりも、SHE代表の福田をはじめ、皆、私と歳がほぼ変わらないんです。同世代の女性たちが社会の課題に対して変革していきたいという強い志を持って 仕事をする姿に衝撃を受けました。
また、少人数のチームで大きなビジョンを掲げて、それぞれがプロ意識を持って全速力で走っていくのがすてきだと思ったのも大きな理由です。
大手企業といわれるオルビスとは、雰囲気が大きく違いますよね。はい。昔から一度はスタートアップの環境に身を置きたいと思っていたんです。 ちょうどオルビスでの大きな案件も落ち着いて、プライベートでは結婚もして、自分の人生の節目を感じていた時期に、たまたまSHEが人材を募集し始めたので、タイミングに運命的なものを感じ転職を決意しました 。
入社した時点では「SHEbeauty」はまだなかったのですが、その後未来に向けてSHEのブランドを拡大していく第一弾として美容事業を立ち上げることが決まり、責任者を任せてもらえることになり、今に至ります。なので、自分で美容領域を選択してやってきたというよりも、結果的に巡り巡って今また美容に携わっている感じです。
■美容業界で働いて気付いた「コンプレックスの解消法」
オルビスも「SHEbeauty」も、アプローチは違えど、女性の美容に関する悩みに寄り添うお仕事かと思います。そんな中で何か気付きはありましたか?美容業界って外から見るとすごく華やかなイメージがあると思いますが、いざ中に入ってみると、どんなに美しくて輝いて見える同僚でも、その人にしか分からない悩みを抱えているものだと実感しました。
美容の悩みってゴールがなく、「ここが解消されたら、ここも変えたい」となりがちでもあり。周りから見たら気にしなくて大丈夫と感じることでも、その人にとっては深いコンプレックスだったりするんですよね。
一緒に働く同僚だけでなく、お客さまを見ていても同じで、もちろん私自身もコンプレックスがたくさんありました。
それこそ、すごくおきれいでいらっしゃるので、コンプレックスがあると聞いて今ちょっと驚きました。