海洋生物が赤道から冷たい水に逃げ出している。大量絶滅の兆候なのか? (1/4ページ)
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色とりどりのサンゴ礁や熱帯魚など、豊かな生態系で知られる赤道直下の海だが、今、そこに住んでいた海洋生物たちは、冷たい水のある場所へ逃げ出しているそうだ。
『PNAS』(4月13日付)に掲載された研究では、赤道の海がすでに多くの種にとって熱くなりすぎていると警鐘を鳴らしている。地球温暖化が原因だ。
地球の歴史を振り返ると、海洋生物の9割が死に絶えた大量絶滅期にまったく同じ傾向が見られたそうだ。
・赤道から引っ越しする海洋生物たち
ニュージーランド、オークランド大学をはじめとするグループが調べたのは、1955年以降に収集された海洋生物5万種の分布データだ。
一般に生物種の多様性は、北極や南極ほど少なく、赤道ほど豊かになる。このパターンをもとにすると、赤道を頂点とする釣鐘状のグラフを描くことができる。
ところが調査では、現在に近づくほどに釣鐘の頂点部分がくぼみ、どんどん深くなっていることが明らかになったという。つまり赤道から種の多様性が失われているということだ。
そうした生物は、快適な温度を求めて、より北や南にある亜熱帯の海へと逃げ出している。
過去50年における赤道の平均気温の上昇は0.6度で、高緯度地域に比べれば穏やかな変化だった。にもかかわらず、赤道の海に生息する生物は、生存可能な環境にとどまるために、より大きく移動しなければならなかった。
なお、今回のグループは、すでに5年前にこうした傾向をモデルに基づいて予測していたそうだ。