武田信玄が行った人材活用術。それこそが戦国最強軍団を生み出した原動力だった【後編】 (3/6ページ)
信玄は、いくら高い能力を持った個人を集めたとしても、優れたチームにはならないことを熟知していました。
個性を重視しスペシャリストを集めた
『甲陽軍艦(こうようぐんかん)※』には、こうした信玄についてのエピソードが書かれています。
国持つ大将、人をつかふに、一向の侍を好き候て、その崇敬する者共、同じ形儀作法の人計、念比して召し使ふ事、信玄は大きに嫌ふたり。
この言葉の意味は以下のようになります。
「同じような傾向の家臣を集めると、考えや好みも同じ傾向になってしまう。こうしたことを信玄は大いに嫌った。」
つまり、信玄は家臣を採用するにあたり、能力はもちろんのこと、個性や特技も重視しました。こうすることで、武田家中には、柔軟な考え方を持つ、様々な方面のスペシャリストが集まったのです。
※甲陽軍艦:武田氏の戦略・戦術を記した軍学書
【忖度する「イエスマン」を嫌った信玄】さらに、信玄は常日頃、家臣たちに、
「思うことは心の内にしまわず、何事でも進言するように」
といっていました。