「志村ファミリーの母」川上麻衣子が語る「素顔の志村けん」 (2/4ページ)
コントをやったおかげで、周りから 「笑っていい人なんだ」と見られるようになって、女優業をやるうえでラクになりましたね。
――演者としての志村さんにはどんな印象がありますか?
最高の役者さんだと思います。コントも根本は「お芝居」で、志村さんは普通の役者のもっと先まで考えて「笑い」を作っている印象があるんです。ただ、あの頃の志村さんは芸人が俳優をやることをよしとしないところがあって。「普段笑わせている人がシリアスな顔をすれば存在感が出るのは当たり前だからずるい」という考え方だったんです。
――藤山寛美への尊敬の念が強かったと聞いてます。
私が住んでいたマンションに志村さんがセカンドハウスとして部屋を借りていた時期があって。仲間たちとその部屋で映像作品を見せ合うんですけど、志村さんは寛美さんの作品を薦めることが多かったんです。舞台『志村魂』は、寛美さんの笑わせながらホロッとさせるような悲喜劇を目指していたんだろうなと思います。
――志村さんのコントには切なさを感じさせる作品も多かったです。
志村さんのコントの根底には人の寂しさや孤独がありますよね。
■プライベートと仕事は?
――プライベートと仕事で志村さんは違いましたか?
そんなこともなくて、やりやすかったです。飲み友達だったので、志村さんが黙っている時間も怖くなかったんですけど、その雰囲気が得意じゃない人には厳しい現場だったのかもしれません。収録中のアドリブも一緒に飲んでいる時の会話の延長でした。
――川上さんから見て、優香さんのコメディ演技はどうでした?
娘役として新人の優香さんが入ってこられたんですけど、最初から勘がよかったです。いつも自然体だったので、現場にもすぐに馴染んでいましたね。
――志村さんから優香さんに厳しく指導することはありましたか?
優香さんに限らず厳しく言うことはなかったですね。