「志村ファミリーの母」川上麻衣子が語る「素顔の志村けん」 (3/4ページ)

日刊大衆

たまに男性の役者さんに「いまのは嘘っぽいよね」とドキッとするようなことはおっしゃってました。小手先で笑いをとるようなことが嫌いだったんでしょうね。

――例えば「酔っぱらう」にしても、その奥にある心情を表現しようとしていたそうですが。

 酔っぱらって転ぶという典型的なお芝居にしても、「『そこまで飲んでしまう理由はなんだったのか』という背景を考えながら演じないと笑いにつながらない」という話をされたことはよく覚えてます。一緒に飲んでいると、お芝居について饒舌に語ってくれるんです。

――志村さんはファミリーを作っていましたが、その関係性が笑いの重要な要素になっていたと思います。

 そうですね。当時はプライベートでも気が合う人じゃないと、一緒に仕事をしない方でしたから。初対面でスッと入れるようなタイプではなかったと思います。

――『志村X』以降の番組では、基本的に前半は家族コントが恒例となっていました。そこにこだわりは感じましたか?

 自分の家庭を持たなかったからこそ、家庭に対する憧れがあったと思うんです。その反面、孤独じゃなきゃいられなかった。ものすごく寂しがり屋だけど、ひとりでいたいという矛盾した感情を抱えていたんだと思います。

――川上さんはビートたけしさんとも仕事をされていますが、2人に共通する部分を感じますか?

 シャイで人の目をグッと見てしゃべることができないところとか、すごく似ていると思います。たけしさんは『その男、凶暴につき』の時、対面していながらスタッフの方を通して演出されましたから。ある日、麻布のバーに行ったら志村さんがいたのでご挨拶したら、隣にいるのがたけしさんで驚きました。2人で小さな鍋のチーズフォンデュをつまみに飲んでいたことが記憶に残ってます。

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