年に一度だけ!尾形光琳の大作「国宝・燕子花図屏風」が根津美術館で公開中 (3/5ページ)
「長く着ているうちに体になじんでくる唐衣の褄(つま=端)のように、長年連れ添ってきた妻が都にいるので、はるばるとやって来た旅のわびしさが身にしみる」
周りにいた人はみなこの歌に感動し、涙を流さずにはいられませんでした。
このエピソードが、燕子花図屏風の背景とされています。
あえて人物を描かないことで、装飾性や高いデザイン性が生まれています。当時の人々は、自分が伊勢物語に入り込んだ気分を味わっていたかもしれません。
「高いデザイン性」と言われる理由!呉服屋出身だからできたこと「デザイン性が高い」と評されるこの作品。確かに、大胆な配色やリズミカルな配置が心地よいです。しかし、それだけではありません。せっかくなのでさらに深掘りしていきましょう。
この作品がデザイン的と言われる理由は、パターン化された花の構図にあります。一つの作品の中に、同じ模様の繰り返しが見られるのです。