宮崎謙介〈政界“魑魅魍魎”ウォッチ〉「二階の嗅覚『子ども庁』は張りぼて」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

女性が活躍する時代においては、少子化や子育てに関することと、女性活躍や男女共同参画に関することは一線上の問題です。それなのに、担当大臣がそれぞれ別に存在するという複雑さ。こちらの一元化も難しいのでは。

 先日、自民党は男性議員3人が、妊娠7カ月相当の重さ7.3キロのジャケットを着用して、国会までの通勤電車や街頭演説のほか、掃除や買い物などの家事に挑戦すると発表しました。妊婦の大変さを理解するのが狙いだそうですが、そもそも週末しか地元に帰れない議員たちは、子育てにはほとんど参加できません。妊婦の気持ち=ジャケットの重さで、子育て参画への意欲が湧くものでしょうか。議員たちは「子ども・子育て支援法」ではなく「子ども・子育てしないほう」をなんとかしたほうがいい、というネットの意見もありましたが、千里の道も一歩から。僕はこの一歩を応援したいと思います。

 子育て改革や出生率アップはとても深刻な問題ですが、結局のところ、コロナが付きまといます。コロナのニュースに飽きつつあるとはいえ、まずは本当の意味でコロナが終息しないと、この時代に子どもを産みたいカップルが増えないのではないでしょうか。子ども大臣、なんとかして!

宮崎謙介(みやざき・けんすけ):1981年生まれ、東京出身。早稲田大学を卒業後、日本生命などを経て、12年に衆議院議員に。16年に辞職し、経営コンサルタントや「サンデー・ジャポン」(TBS系)などに出演。「バラいろダンディ」(TOKYO MX)ではレギュラーMCを務める。

「宮崎謙介〈政界“魑魅魍魎”ウォッチ〉「二階の嗅覚『子ども庁』は張りぼて」」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2021年 4/22号菅義偉宮崎謙介二階俊博子育て社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
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