「御用だ!」使いこなせば奥が深い?時代劇で岡っ引きが持っている十手の歴史 (2/4ページ)
兜割(上)から十手(下)へ。Wikipediaより(撮影:いずれもSamuraiantiqueworld氏)。
さらに時代が下ると携帯しやすいよう兜割を小型化・シンプル化したものが十手と言われています。
冒頭で紹介した通り、その形状から様々な使い方が可能で、十人力(あるいは十人分の手=五人力)に相当する便利ツールとして、捜査・逮捕現場で重宝したことでしょう。
時代劇では岡っ引きが持っていることが多いものの、岡っ引きはその多くが元犯罪者(奉行らを手引きするために雇われている)ですから、護身とはいえ武器となる十手の所持は許されませんでした。
一方、実際に十手を持っていた同心(どうしん)たちは、犯人を捕らえる組討ち(実戦)よりも現場の部下たちを指揮するために使うことが多かったようで、どうも捕り物道具としてよりも警察組織の象徴という役割の方が大きかったようです。