パプアニューギニアの呪術:現代も続いている魔女狩り (5/6ページ)
Hunting Witches in Papua New Guinea | Journal
・パプアニューギニアの呪術と現代社会の問題
魔女とは、この世で物事がうまくいかない理由、損失や病気や死が存在する理由を説明するひとつの手段なのだ。
パプアニューギニアで魔女狩りが頻繁に行われる原因のひとつは、近年、魔女のせいにできる健康問題や社会問題が昔よりも頻発していることが考えられる。
現在、パプアニューギニアでは急速な工業化が進んでいて、前の世代が体験しなかったさまざまな問題が発生している。
例えば、工業化や資本主義が引き金になり、変動する経済のせいで失業や金融不安のような問題をもたらしている。さらに、グローバルな旅行や貿易が、HIVの蔓延など、これまでよりも多くの病気の種となっている。
不動産価格の高騰といった現代になって発生した問題までも、病気や死と同様に魔女のせいにされることが多い。物事がうまくいかないと、人はまず、自分の文化的文脈の中で馴染みのある納得のいく説明を求める。

2005年のパプアニューギニアの女性や子どもたち。多くの若者が都市部へ出て行ってしまった典型的なパプアニューギニアの村の光景。このような村の人口構成はかなり偏ってしまっている。