失敗より成長を止める方が怖い。剛力彩芽の「人生における決断軸」 (1/4ページ)
取材・文:杉田穂南/マイナビウーマン編集部、撮影:佐々木康太 ヘアメイク:高城裕子、スタイリスト:小谷雄太
就職、転職、結婚……人生には決断を迫られる瞬間が必ず訪れる。
そんな時、決断に迷ったり、本当の自分はどうしていきたいのかを見失ったりすることがある。何か環境を変えたいと思っても、失敗を恐れる気持ちからその一歩がなかなか踏み出せない。
人生100年時代と言われる今。
「ずっと成長していたい」
そう語るのは、昨年“大きな決断”をした剛力彩芽さん。
彼女は今、決断に対してどう考えるのだろうか。
■理想の夫婦像は「手をつないで公園にピクニックに行ける2人」
2021年5月21日、新たな人生に向けての「人生整理」を描いた映画『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』が公開される。本作で、熟年離婚寸前の親夫婦の危機を食い止めようとする娘を演じるのが剛力さんだ。
剛力さんは昨年、今まで所属していた事務所を離れ自身の会社を立ち上げた。そんな彼女が今回の映画に感じたこととは。
「最初、『お終活』っていう映画のタイトルを聞いた時は、正直まだ自分には関係のないことかな~って思ったんですけど、演じてみたら全然そんなことないなって。
この作品を通して、生きることや終活のことを考えるのが楽しくなりました。自分の残りの人生もなんかもっと楽しくなるんじゃないかって思うようになったんです。最初抱いていた『終活』っていう言葉自体のイメージもだいぶ変わりましたね」
剛力さんが演じたのは結婚50年を迎える熟年夫婦の間に生まれた娘・亜矢。これといった役作りをすることはなく、自分自身と重ねて自然な娘を演じることができたと言う。
「セリフがセリフっぽくなく言えましたね。本当に両親に話している感覚でした。
この2人(作品中の両親)はお互いに好きなのに、長年連れ添ったからこそ、言わなくても分かるよねってスタンスなんです。そこですれ違ってしまうこともあって。