人類最古、7万8000年前の墓がケニアで発見される。中には3歳の子供の遺骨 (3/6ページ)

credit:Fernando Fueyo , Author provided
遺体はとても脆く崩れやすかったため、傷つけないように埋葬されている周辺の堆積物ごと漆喰で固めて取り出した。
その塊をまずはナイロビの国立博物館に送り、それから、スペインにある国立人類進化研究センター(CENIEH)のヒト科古生物学の専門家、マリア・マルティノン=トーレスのもとへ持ち込んだ。

現場でのMtotoの遺骨(左)と発見時のもともとの位置(右)の仮想復元図(image credit:Jorge Gonzalez / Elena Santos)
マルティノン=トーレスのチームは、研究室で数ヶ月かけて漆喰から遺体を掘り出し記録した。
そして、Mtotoが現代のわたしたち、ホモサピエンスであるだけでなく、まだほんの子供であることを明らかにした。
Mtotoの保存状態は、驚くほど良かった。頭蓋骨と顎を含む顔の骨は、きちんとつながった状態で残っていて、歯の形状から、亡くなったときこの子はまだわずか2歳半から3歳くらいの幼児だったと断定することができた。
骨と周辺の土を顕微鏡分析したところ、遺体は埋葬後すぐに土をかけられ、腐敗は穴の中で始まったことを確認できた。つまり、Mtotoは死後、それほどたたないうちに人の手で意図的に埋葬されたのだ。
さらに、体の右側を下にして、膝を抱えて横たわっていた体位から、これも屍衣にしっかりくるまれ、きちんと準備された埋葬だったことを示している。