腕のない灰色のクリーチャーが2本足で歩き回る。全米各地で目撃例がある「ナイトクローラー」とは? (2/5ページ)
家に帰ってから、夫から見たものの姿を詳しく聞き出しました。
彼の話だと、それはアスファルトのような灰色をしていて、背丈は2メートルほど、腕がないように見えたといいます。顔もなく、脚は筋肉質で、後ろに曲がっていて、走るときは前のめりになっていたとのことです
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・このクリーチャーの正体は?
この証言が世間の噂になるやいなや、宇宙人だ、異次元からの侵入者だといった奇想天外ななものから、後ろ足で歩くシカ、サギのような大型の鳥の誤認、逃げ出したダチョウなど、さまざまな憶測が飛び交った。
野生動物の生物学者はこう説明する。
その姿形は、ゲーム「サイレントヒル」に出てくる不気味なクリーチャーのようにも思えますが、ごく普通の説明がつくと思います。
目撃者はなにか異様なものを見たと主張していますが、私の経験則からは、それはリアルな動物で、その動物が普通にはあまり観察できないけれど、決して奇妙なわけではない行動をしていただけだと思います。
これは、後ろ脚で歩くオジロジカでしょう。シカは後ろ脚で立って、二本足で歩くことがあります。それにはいくつかの理由がありますが、たいていはエサをめぐって、オス同士が争うときです。