地球を襲った5回の大量絶滅「ビッグファイブ」から学ぶ、現在進行中の種の激減が及ぼす影響 (4/5ページ)
これによって「チクシュルーブ・クレーター」と呼ばれる幅180キロ、深さ19キロの大穴が口を開けた。その衝撃によって1450キロの範囲が焼き尽くされ、1億8000万年続いた恐竜の時代が終わりを迎えることになった。
粉塵が大気中に巻き上げられたことで空は数ヶ月も暗く陰り、植物は光合成ができなくなった。こうして植物が枯れ果て、恐竜の食物連鎖が断ち切られる。さらに地球の気温も急激に下がり、世界が長く寒い冬に突入したことも追い討ちとなった。
ほとんどの絶滅は小惑星の衝突からわずか数ヶ月のうちに起きたと推定されている。だが空を飛んだり、穴を掘ったり、あるいは海に潜れた生物の多くは生き残った。たとえば、恐竜の直接的な子孫で唯一今日まで生き残っているのは鳥だ。1万種以上の現生種が、この災厄の生き残りの子孫だと考えられている。
Experience the Disaster that Wiped Out Dinosaurs
・そして現在進行している種の激減
現在進行している種の激減は、人間が関係しているかもしれないと言われている。だからこそ、私たちはそれを食い止める鍵を握っているのだ。
種の絶滅を食い止めようと奮闘する研究者や活動家は世界に大勢いる。パリ協定からグローバル・リソース・イニシアチブまで、こうした立法は大量絶滅を防ぐ戦いの最前線だ。
絶滅危惧種が直面する最大かつ直接的な脅威の1つが違法取引だ。野生動植物の違法な取引は環境の観点から無責任であるだけでなく、新型コロナの大流行のおかげで、動物由来の感染症が広まるリスクを高めるものとしても認識されるようになってきた(新型コロナウイルスの本来の宿主はコウモリだったのではないかという説がある)。