藤波辰爾 試合中に長州力と揉めた一件の黒幕は「たぶん、猪木さん」 (2/2ページ)
あんなことをすれば試合を壊しちゃうわけですから、いくら長州でもやらないだろうと。
テリー 3人タッグといったって、メインはどう考えても猪木さんですからね。
藤波 そうなんですよ。そうすると裏で誰かがけしかけたんじゃないかと。たぶん、猪木さんですよね。
テリー でしょうね。
藤波 当時、長州は悩んでいたし、僕は僕でジュニアヘビー級という居心地のいい場所にいて、そのままではいつかファンに飽きられてしまう。だから、猪木さんは次の展開を見たかったんだと思うんです。次の目玉を作りたかったというか。でも、そうすると「自分でけしかけておいて、何で僕だけ怒られなきゃいけないんだ」って話なんですけど(笑)。
テリー アハハ、そりゃそうだ。でも、やっぱり猪木さんは策士ですね。
藤波 そうですね。とにかくプロレスに関しては、すごい感性の持ち主でしたから。テレビの視聴率も20%というのをすごく意識してましたし。だから、控室に小さいモニターがあるんですけど、それを見てると空席が映ることがあるんですよ。そうするとすぐに社員を呼んで、「お客さんをあっちに詰めろ」って指示してましたからね。カメラで映るところは常に満席状態にしておけってことなんですよね。
テリー へぇ~、すごいな。
藤波 それと東京で試合がある時は中継スタッフも慣れてますからいいんですけど、地方の時は地元のスタッフが慣れてなくて、いい画が撮れなかったりするんですよ。そういう時は猪木さんが会場の外に停めてある中継車まで行って、自分で映像を切り替えるボタンを押してましたからね。
テリー ええっ、それってスイッチャーの仕事じゃないですか!
藤波 はい(笑)。だから、「ワールドプロレスリング」でいい画が撮れるのは当たり前だったんですね。