藤波辰爾 試合中に長州力と揉めた一件の黒幕は「たぶん、猪木さん」 (1/2ページ)

アサ芸プラス

藤波辰爾 試合中に長州力と揉めた一件の黒幕は「たぶん、猪木さん」

テリー 3つ目の転換点は、やっぱり長州力選手の登場ですか。

藤波 そうですね。彼は僕より年齢的には2つ上なのかな。でもこの世界に入ったのは僕のほうが早いから先輩で。彼はアマレスでオリンピックに出てるし、全日本選手権も取ってるし、相撲でいう幕下付出(つけだし)のような感じで、ほとんど猪木さんのパートナーのような地位で入ってきたんですよ。

テリー まぁ、超エリートですね。

藤波 でも、プロレスの動きの感じをつかめてなかったというか、アマとプロの違いで、彼はちょっと苦悩してたんです。そんな中、僕が凱旋帰国してしばらく経った時に猪木さんと僕と長州の3人でタッグを組んで、外国人選手と戦うカードが組まれたんですよ。その試合中に、僕と長州が揉め始めちゃったんですね。

テリー あれ、何だったんですか。

藤波 僕もよく覚えてないんですけど、長州が僕にタッチするとかしないとか、そんなことだったと思います。それで、僕と長州は試合そっちのけで殴り合って、猪木さんもただ呆然と立ってるだけで、試合が終わっちゃったんです。

テリー 猪木さんは試合中止めに入らなかったんだ。

藤波 ええ。でも、控室に帰ったら猪木さんにものすごくドヤされたんですよ。「テメェら何やってるんだ、このヤロー!」って。ところが、気づいたら長州がいなくて、僕がひとりで怒られてるんですよ。

テリー えっ、どこ行っちゃったの。

藤波 わからないです。当時の猪木さんはすごくギラギラしていて怖かったし、僕も余裕がなくて、それどころじゃなかったですからね。ただ、何年かしてからふと思ったんです、「待てよ」と。

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