成宮アイコ「アイドルがくれる"大丈夫になる瞬間”と、cana÷biss・りっすんさんが放った最強ワード」 (5/5ページ)

日刊大衆

■大丈夫が薄れたとしても

 好きなアイドルのライブ前日。楽しみで眠れない夜を過ごし、眠るのを諦めて着ていく服を用意して、寝不足のままだいぶ早めに目的駅について、とりあえずサンマルクでアイスコーヒーを飲んで、リハーサルの様子をSNSでチェックしたり、その日は来られなかったオタク友達に「気持ちは預かったから」とラインを送ったり、開演時間前の1分を1時間くらいに感じたりしながらライブの始まりを待ちます。

 ライブが終わればまた電車に乗って家に帰る。楽しかった余韻をできるだけ長持ちさせたくて寄り道したコンビニをゆっくり一周して、できるだけ家につくまでの時間を稼いだりしながら。玄関をあけ、靴をぬぎ、部屋の電気をつける。数十分前までライブハウスにいたのに、今、目の前にあるのはMacの画面と本棚。

 自分の現実に向き合えばほんのさっき体験した「大丈夫」は薄れて消えてしまうけれど、「大丈夫を体験した自分」はそれなりに経験値をつんでいるようで、シンクにためてしまったマグカップを見て、ちょっと考えてから「今日中にやっとくか…」としぶしぶ洗うくらいの気力はちゃんと残っていました。

 確かに、「1年たっても大丈夫」もしくは、「その後の一生が大丈夫」な自分でいられるならそれに越したことはないけれど、人間は無敵ではないのでちゃんとしょんぼりと現実に戻ります。だけど、マグカップを洗えるくらいの大丈夫があれば十分だよなとも思うのです。

 その大丈夫をつないでいって、昨日から今日、今日から明日、明日からまた次のライブへ、推しのライブを給水ポイントのように日常に差し込んで毎日をギリ続けていく。ときどきすごく頑張れたり、ときどきすべてを放り投げそうに落ち込んで、ときどきライブにも行けなくなって、それでもまたわたしたちは大丈夫をもらいに行きます。

 そのとき、わたしたちはただただ生きていてればよくて、メンバーを好きでいればよくて、タイムラインに流れてくるりっすんさんの明るい動画に思わず声を出して笑い、ライブや新曲を楽しみに待てばいい。

 そして、アイドルの言葉を裏側を考えずにIQ3くらいで嬉しく受け取っていればいいし、単純に幸せになっていればいいのです。そして、多分だけど、わたしたちオタクが楽しく幸せにしていれば、わたしたちの推しも幸せに感じるはず。それはちょっとだけ歪かもしれないけれど、愛すべき単純明快さだと信じています。

https://www.youtube.com/watch?v=lTJiBqKOOe0

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