どんな場所でも油断禁物!武士道バイブル『葉隠』が伝える旅先の心得を紹介 (3/4ページ)

Japaaan

ここを通って出るのは、かなり度胸が要りそうだが、非常事態にそんな事は言っていられない。

(※)昔は水洗トイレが普及しておらず、屋内で用を足した汚物を、屋外から汲み出して肥料などに活用する汲み取り式トイレが主流でした。

「こんな汚いところ、入り&通りたくないよ!」と思いますが、火事の延焼や賊徒の襲来に退路を塞がれてしまった場合、そんな悠長なことも言っていられません。

もちろん、脱出先の状況によっては肥溜めの中で「待機」を余儀なくされるかも知れませんが、命さえ無事であれば、身体や着物なんてまたいくらでも洗えるのですから、ここは我慢して下さい。

ちなみに、戦国武将の山中鹿之介(やまなか しかのすけ。幸盛)はこの手を使って監禁先からの脱出に成功しており、志のためであれば、一時の汚れを我慢するのも武士の覚悟と言うものです。

あの掛け軸、何か怪しい……?(イメージ)

また、掛け軸の後ろに隠しておいた抜け穴を出入りするなんて、時代劇でしか見たことがありませんが、それで難を逃れられることもあれば、既にバレていて、逆にそこから攻め込んで来ることもあったのでしょう。

他にも主君や我が身に危害を及ぼしそうな仕掛けがされていないか、よほど目を光らせていたことが察せられますね。

終わりに

しかし、だからと言って露骨に家捜しをしたような痕跡を残してしまうと、せっかく宿を提供してくれた方に「何だ、我らを疑っているのか」などと不快な思いをさせてしまい、次から宿を貸してもらえないかも知れません。

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