どんな場所でも油断禁物!武士道バイブル『葉隠』が伝える旅先の心得を紹介 (2/4ページ)
【意訳】
旅先の宿に着いたら、まず裏道や行き止まり、後架(こうか。トイレ)などをよくチェックしておき、いざ火事が起きた時の避難ルートを心得ておくべきである。
また、居住区はもちろんのこと、壁や天井、床や戸に障子に縁の下、畳の一枚に一枚に至るまで入念に調べておくこと。
なぜなら、例えば壁が二重になっていたり、床板が外せるようになっていたり、あるいは掛け軸の裏に抜け穴が設けてあって、夜更けに盗賊が侵入してくることがあるからである。
中でも参勤交代などで主君がご利用あそばされる本陣(高級宿舎)のチェックには細心の注意を払わねばならないが、露骨に家捜しをしたような跡は残さないようにすべきである。
……現代でも当たり前なことも言及している一方で、当時ならではの事情をうかがわせる記述もありますね。
なぜトイレをチェックするのかと言うと、現代で言うパニックルーム(緊急避難室)としてよりも、汲み取り口(※)から脱出するためと考えられます。