テレワークでパワハラ急増、部下を「監視」したがる上司の言い分 (2/3ページ)

Asagei Biz

しかし、現実的に自分の家で仕事しているのに少しも気を抜かないなんて不可能だし、子育て、公共料金の支払いや役所への手続きなど日中にしかできない私用だってある。こうした異常な労働環境に耐えかねて、新卒はすでに2人辞めました」

 一方で、上司側にも言い分はあるようだ。都内のメーカーで営業部の管理職を務める小川勉さん(仮名、53歳)は、テレワーク中の部下を監視する理由をこう語る。

「基本的に部下は仕事をサボるものだと思っている。実際、テレワークを導入してからというもの、ちょっと目を離すとすぐに席を立ち、私用の外出や家事など仕事とは関係のないことをする者は多い。仕事で十分な成果を出していないにもかかわらず、普段会社ではやらない(できない)ようなことを、なぜテレワークならやってもいいと勝手に判断するのかがわからない。部署によっては出社しなければならない社員もいる中で、テレワーク組にだけ理不尽な自由が与えられているとなれば社内で不公平感が増すのは必至。自分勝手な部分最適ではなく、組織の一員であるなら全体最適で考えるべきだ。会社から給与をもらっている以上、就業時間中は仕事以外のことをするべきではない。元々うちの会社は普段から残業には厳しいため、就業時間さえ仕事に専念すればいいだけの話。それができないというのなら、会社を辞めて転職するなり独立するなり自分で好きなように働いたらいい。うちの会社とはミスマッチだったということだ」

 マイナビニュースが会員161人を対象に実施したアンケート調査では、「テレワーク中にサボったことがある」と回答した人は7割以上にも達した。

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