思っているより古かった!人間の最初の記憶は2歳半頃であるとする研究結果 (2/3ページ)
「ですから、一番古い記憶として回答されたものは、記憶が形成される前と後の境界、つまり記憶の始まりの転換点というわけではありません」
今回の研究では、1999年から集められてきた子供の記憶喪失に関するデータ(697人分の記憶)を扱った彼女自身による研究10本のレビューを通じて、もっとも古い記憶が形成された時期について分析されている。
被験者によって回答された一番古い記憶の時期を親に確認したところ、じつは本人はそれが起きた時期を勘違いしていることが明らかになったとのこと。
たとえば、最初の記憶の出来事から2年後あるいは8年後に調査をした時点で、被験者の子供はまったく同じ記憶を覚えていた。
ただし8年が経過していた場合、その記憶が起きた時期を実際よりも後になって起きたことと思い込んでいたのだ。
つまり成長すると、古い記憶がより最近のものと感じられているらしかった。

photo by Pixabay
・遠い記憶ほど近く感じる、記憶の望遠鏡効果
ピーターソン博士の考えでは、これは「望遠鏡効果」によるもであるという。昔の記憶を振り返るのは望遠鏡のレンズを通して見るようなものだ。そのため遠く離れた記憶ほど、より近くのものとして感じられる。
そして今回の研究からは、一番古い記憶は実際よりも1年新しい記憶として覚えられていたことがわかっている。
つまり3歳半のときの記憶として思い出されていたものは、じつは2歳半のときの体験だったのだ。ただし、こうした望遠鏡効果は4歳以降の記憶になると生じなくなるとのことだ。