若冲、国貞、広重…今が旬の「紫陽花」を描いた日本画・浮世絵作品を紹介 (3/4ページ)
喜斎立祥(歌川広重2代)《東京名所三十六花撰 東都浅草花やしき紫陽花》
1866(慶応2)年(クリックで拡大)
1902(明治35)年 足立美術館蔵
1866(慶応2)年(クリックで拡大)
歌川広重の弟子・喜斎立祥(きさい りっしょう、二代目広重とも)が描いた連作「東京名所三十六花撰」より「東都浅草花やしき紫陽花」です。
師匠ほどは聞きなれない名前ですが、横浜で海外輸出用の茶箱のラベル絵を描いていたことで有名です。
ここでは花屋敷から見た、浅草寺五重塔を描いています。ちなみに、「浅草花やしき」は遊園地のイメージがありますが、当時は植物園でした。
花や葉の形など、紫陽花の書き方は師匠にそっくりですが、こちらは背景色も白く構図もシンプルなぶん、花のグラデーションをより鮮やかにしています。
菱田春草《紫陽花》
1902(明治35)年 足立美術館蔵
最後に紹介するのは、明治時代の作品です。明治になると、かなり現代的な表現になりました。
単色の紫陽花が、ふんわりと優しそうな筆遣いで描かれています。右上から光が差し込む表現も素敵です。