若冲、国貞、広重…今が旬の「紫陽花」を描いた日本画・浮世絵作品を紹介 (2/4ページ)

Japaaan

夏の花として、水色とピンクの紫陽花が描かれています。

色の表現は、琳派の特徴の一つ「たらしこみ」という技法を使っています。簡単に言うと「にじみ」や「ぼかし」となりますが、絵の具で色を塗り、最初の色が乾く前に次の色を乗せて自然なグラデーションに仕上げる描き方です。

このたらしこみによって、葉の部分は本当に雨に濡れて水滴がついたような表現になっています。

隣のクレマチスや芍薬の葉は均一に塗られていて、紫陽花だけにたらしこみが使われているので、意図的に梅雨の時期の花らしさを表現しているのかもしれません。

雨の中、つやつやと光る紫陽花を美しいと思う心は、今も昔も変わらないようです。

歌川国貞・歌川広重(初代)合作《当盛六花撰 紫陽花》

1854年〜1855年(クリックで拡大)

1854〜55年にかけて製作されたシリーズものの浮世絵で、花を背景に、当時人気の役者を描いた作品です。

役者絵が得意な国貞と、「東海道五十三次」でお馴染み、風景画が得意な広重のコラボ作品で、もちろん、広重が背景を、国貞が人物を担当しました。

紫陽花の淡い水色の花びらと、ブルーグリーンの葉がとっても涼しそう。

右の男性が持っているのは白玉です。「冷や水」といって冷たい砂糖水に紅白の白玉を浮かべたもので、江戸時代では夏のスイーツとして定番でした。

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