エピソード多すぎ!源頼朝公の愛刀・髭切(ひげきり)が斬った数々のモノたち (2/6ページ)
菊池容斎『前賢故実』より、源満仲。佩いている太刀は頼朝公のそれと似ているような?
こう聞くと「え?ヒゲなんて簡単に切れるでしょ?」と思うかも知れませんが、しっかり固定されておらず、ゆらゆらしているモノを切るのはなかなか大変です。
例えば髪の毛や糸などを垂らして、それをナイフや包丁などで切ろうとしても、なかなか上手く行きません。また、一本二本は何とか切れても、ヒゲのようにまとまっていると、後半は大抵切りそこねてしまうでしょう。
美女に化けた鬼・茨木童子の腕を斬るかくして髭切は満仲からその嫡男・源頼光(よりみつ)に受け継がれ、ある時、家臣の渡辺綱(わたなべの つな)にこれを貸し与えます。
「ちょっとお使いに行って来て欲しいのだが、最近、夜道に鬼が出没すると言うから、用心にこの髭切を持っていくがよい」
「ははあ」
さて、綱が夜道を歩いていると、美女がさめざめ泣いており、何事かと声をかけたところ、それこそが鬼の茨木童子(いばらきどうじ)で、綱の髪をわしづかみにさらって行こうとしたため、綱はすかさずその腕を斬り落としました。