胸中に秘めた熱い心…「鎌倉殿の13人」梶原景時が源平合戦で見せた獅子奮迅の大暴れ! (2/4ページ)
もののふの とりつたへたる 梓弓(あずさゆみ)
ひいては人の かへすものかは【意訳】武士が先祖代々受け継いだ梓弓(※)は、ひとたび引けば(射放たれた矢が)戻ることはないように、私もまた戻りません。
(※)元は梓の木で作った神事用の弓でしたが、後に弓一般を呼ぶようにもなりました。
「一軍の将なればこそ、いちいち後に続く者を顧みるのではなく、者どもを我が後に続かしむる心意気でなくば務まりませぬ。御免!」
若者らしく溌溂たる生意気さで言い返すと、景高は敵中へ単騎先駆けてしまいました。
「こらっ、待てと申すに……えぇい、平次を見殺しには出来ぬ。者ども、参るぞ!」
「「「おおぅ……っ!」」」
景高を孤立させぬよう、景時と景季は全軍を率いて敵中へなだれ込みます。
「平次!戻れ!」
「まだまだ!」
当たるを幸いとばかり敵を斬り倒す景高をどうにか「転進」させ、軍勢を引き上げてきた景時ですが、今度は乱戦の中で景季が取り残されてしまいました。