お江戸の夜は危険がいっぱい?江戸時代、街の安全を守った木戸番たちの仕事や待遇を紹介 (3/5ページ)

Japaaan

「拍子木の音は三つだったのに、お前らは二人……おい、後の一人はどこへ行った?」

「さぁ……知らねぇなぁ」

「元から俺たち二人だったよなぁ?」

「……そうかい」

こうなると、話はちょっと面倒になり、先の木戸からその木戸までの区画に住んでいる全住民を取り調べることになります。

「何だ何だ……」

「通行人が一人、行方知れずになった。お前らの中で、誰か匿っている者はいないか?もしくは空き巣に入られたかも知れん。探せ!」

現代的な感覚では「誰がどこへ行こうと、それこそ気分で行先が変わろうと個人の自由だろう」と思ってしまいますが、こと徳川将軍家のお膝元では、そんなことよりも治安の維持が最優先というものです。

お江戸の夜は、怪しい者たちがウロウロ(イメージ)

「まったく人騒がせな……盗むものなんて何もねぇのによぉ」

「逆に、何か置いてってくれるかも知れねぇな」

ちなみに、火事や救急(医者や産婆など)と言った明らかに急を要する用件であれば、深夜であってもそのまま通行することが出来た一方で、盗賊や狼藉者など、治安上問題が発生した場合は昼間であっても閉鎖することがありました。

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