光触媒コーティング剤PGSコートS 新型コロナウイルスに対する不活化効果を確認 ~奈良県立医科大学医学部微生物感染症学講座での実験で立証~ (2/5ページ)
■今後の取組
これまで戸建住宅の外壁塗装を中心の事業展開に加えて、保育所や介護施設等、また内装壁の施工にも積極的に展開していく予定です。
■実証試験の概要
〇試験実施機関 :公立大学法人奈良県立医科大学医学部微生物感染症学講座
〇試験品:光触媒加工したポリエステル布(PGSCOAT―S)
および未加工ポリエステル布(コントロール)
〇光源 :白色LED
〇照度 :1,000㏓
〇試験ウイルス :新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)
新型コロナウイルスをVeroE6細胞に感染させ、細胞変性効果が
確認されたものを回収し、-80℃のフリーザーに凍結保存した。
凍結融解を2回繰り返したものを遠心分離し、上清を限外濾過膜で
濃縮・精製した。これを試験ウイルス液とし、試験まで-80℃の
フリーザーに凍結保存した。
〇試験内容
・JIS R 1702ならびにJIS R 1756を参考にガラス密着法にて実施。
・ガラス板の上に置いた試験品に新型コロナウイルスを200μl接種し、その上から
もう一枚のガラス板で被覆した。
・表1の作用時間、条件にて静置した。
・光照射条件は、白色蛍光灯にて1000㏓(<380㎚のUVカット)とした。
・作用時間後、PBS液によってウイルスを回収した。
・回収液を用いてウイルス感染価をプラーク法にて測定した。
・3日培養後に細胞を観察し、ウイルス感染価ならびにウイルスの不活化効果を算出した。