二保旭「虎デビュー」で弾き出されるのは藤浪晋太郎!? (1/2ページ)
中谷将大外野手と前ソフトバンク・二保旭投手の交換トレードが発表されたのは、7月2日だった。奇しくも、前日の阪神はクローザーのスアレスが3連投の疲労もあって、逆転負けを許している。ロングリリーフもできる二保の獲得は、「交流戦明けの防御率4・12」(同時点)と苦しむブルペン陣にとって大きなプラスとなるはず。
しかし、矢野燿大監督は先発でデビューさせるという。その結果次第では、後半戦の投手起用法も変わってきそうだ。
「矢野監督は『五輪休みまでは』と前置きしていましたが、二保を先発登板させる日は勝ちを計算してくると思います」(球界関係者)
というのも、二保は二軍で「先発投手」として調整してきたからだ。
直近の成績では6月30日の中日二軍戦で8回を投げ、失点1。試合主導権をしっかりと掴み、そして手離さない粘り強いピッチングは阪神編成マンたちも見ていた。矢野監督はその報告を受けており、「先発でスタートさせる」と決めたのだ。
「五輪休みまで」という矢野監督の言葉を額面通りに受け止めれば、「後半戦はリリーフ」だが、トレードが発表された7月2日、エース・西勇輝が広島戦で大量7点を奪われ、敗戦投手になっている。