最期まで大志を諦めない!天下の義将・石田三成がリクエストした「最後の晩餐」とは? (2/5ページ)
「何か、食いたいものはござらぬか」
関ヶ原から這々(ほうほう)のていで脱出した三成は、険しい山間部をさまよってゲッソリとやつれており、捕らえた吉政をして涙を誘わずにはいられない有様です。
「……忝(かたじけな)い。されば、ニラ粥(がゆ)をいただこうか」
「え?」
そんな質素なものでいいのか?吉政はちょっと拍子抜けしますが、まぁそのくらいならお安い御用。さっそくニラ粥を作らせると、温かい内に運ばせました。
「いかがか?」
「……美味い」
一口ひとくち噛みしめながら、全身に染み渡らせるようにニラ粥を食べる三成の姿を見て、いよいよ吉政は感極まってしまいます。
「治部(じぶ。三成)どの……」
「もうよい。戦の勝敗は時の運なれば、そなたの事も恨んではおらぬ。そなたにもそなたの事情があろう」
「……忝い」
一説には、吉政は三成を騙して捕らえたとも言われています。