平安貴族も健康第一!百人一首の歌人・中納言朝忠が挑戦したダイエットを紹介 (2/4ページ)
「ご飯を炊いてそのまま食うのではなく、夏は水漬け、冬は湯漬けにして食うと、早く腹が膨れるので、食う量を減らせるでしょう」
「おぉ、それなら簡単そうだ。さっそくやってみよう!」
……さて、しばらく経って医師が再び往診すると、朝忠は痩せたどころかますます肥え太っているではありませんか。
「お前のアドバイスどおりにしたのにこのザマだ、どうしてくれる!」
「あの……私の言ったこと、ちゃんと守ってました?」
「もちろんだ!嘘だと思うなら、これから食事だから見ておけ!」
果たして朝忠の食事を見てみると、確かに水漬け飯なのですが、サラサラ食えるからと、食う量は以前と同じかそれ以上。
「あのですね。大事なのは湯水で腹を膨らませて食う量を減らすことであって、食いやすいからとたくさん食っていたら、痩せるはずもないでしょう」
……おしまい。
実は、太っていたのは弟・朝成だったというエピソードを、子供のころ学研まんがのひみつシリーズ『百人一首事典』で覚えていたのですが、実はこれ、朝忠の事ではなかったそうです。
このエピソードの出典は江戸時代の百人一首解説書『百人一首一夕話(ひゃくにんいっしゅひとよばなし)』。