コロナ「完結葬」は究極の「手間いらず永代供養」(2)意外性がある利用者の「理由」 (2/2ページ)
それが完結葬を選ぶことにより、亡くなった直後から納骨に至るまで最大24万円で完結するという、まさに究極の「手間いらず永代供養」と言える。
完結葬を選ぶ遺族の理由は様々だ。火葬場で遺族に法話を説く、浄土真宗本願寺派の女性僧侶で布教使の釈真見氏が明かすには、
「経済的な理由や、身寄りがなかったり、ひとり暮らしの故人を少人数の家族や友人が送るというイメージを持っていましたが、必ずしもそうではなく、意外性がありました」
若くして自死した人、子供が嫁いだ娘だけしかおらず諸事情で親の葬儀ができずお墓に入れられない、というケースも増えている。
「読経した後の待合室で遺族にお話をするんですが、完結葬の場合、通夜などを経ず、待ったなしで遺体を焼かれて心の準備もできていない。皆さん、本当に悲しみが深いんです。中には号泣されたり、故人の死を認められずポツンとしていたり。『わしは仏教なんか知らんわ!』と反発される方もいます。それも全て受け止め、年齢や死因を加味しながらいろんな法話をします。『分骨した遺骨の祀り方は?』『魂は家に来ますか』などの質問にも答えているうち、あっという間に1時間以上が経ちますね」(釈真見氏)
悲しみをともに分かち合い、肉体は骨になるけれど、魂は阿弥陀如来の働きで仏になる。それに感謝するため、故人に会えたことにありがとうございましたと手を合わせて、送ってください─。そう伝えることによって、僧侶が遺骨を持って帰る頃には、遺族も合掌をしながら見送るという。
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