東京 銀座や丸の内、日本橋…浮世絵で見て歩く華やかな明治時代の洋風建築 (1/3ページ)
江戸の世が終わり明治に入ると新政府は積極的に西洋文化を取り入れ、人々の暮らしには今日に繋がる新たな習慣と文明が根付いていった。
江戸から明治への目に見えた大きな変化の一つが洋風建築だ。東京の銀座や丸の内を中心に建てられたそれらは文明開化の象徴として多くの浮世絵に描かれ、在りし日の華やかな姿はもちろん “近代国家日本”への歩みを私達に語ってくれる。
今から約150年前の東京を浮世絵でちょっとだけ歩いたつもりになってみませんか。
富士山を臨む駿河町の三井ハウス
スタートは五街道の起点だった日本橋界隈から。この場所でひと際目を引くのが駿河町(現在の日本橋室町)の為替バンク三井組だ。通称三井ハウスと呼ばれた洋風の木造3階建ての建物だが、屋根の頂上には青銅製の鯱が乗っている。
設計と施工は清水建設の前身清水組の二代目清水喜助。江戸時代の頃から西洋建築を学び、明治の東京を象徴する洋風建築を手掛けた。深川にあった渋沢栄一の邸宅もその一つだ(青森県へ移築され現存している)。