敗者にこそ武士の誇りを!幕末、戊辰戦争で勝利した西郷隆盛が庄内藩士を心服せしめたエピソード (2/4ページ)

Japaaan

その甲斐あって領内に新政府軍を一歩も侵入させませんでしたが、明治元年(1868年)9月25日ついに降伏。本拠地である鶴ヶ岡城(現:山形県鶴岡市)を開いて西郷隆盛らを迎えることとなったのでした。

鶴ヶ岡城へ迫る新政府軍(イメージ)

「庄賊(庄内藩の賊軍)め、さんざん手こずらせやがって……こっから先はずっと俺たちのターンだ!」

「おうとも、城内に乱入したら略奪に強姦に放火に破壊活動……くぅ~っ、この解放感がたまらねぇよな!」

「だったらまず銃砲はもちろんのこと、刀に至るまで武器はすべて取り上げて、抵抗できないようにしなくちゃならん……」

「好き勝手に踏みにじられても何も抵抗できない、アイツらの悔しそうな顔を早く堪能したいモンだぜ……」

などと邪な欲望を胸にたぎらせ、意気揚々と鶴ヶ岡城を目指す新政府軍の兵士たちでしたが、入城前に西郷隆盛は、逆に自軍の武装をすべて召し上げるよう命じます。

「え?そんなバカな、大将は俺たちに丸腰で敵中に入れと言うのか!」

降伏したとは言え、庄内藩はまだ武装したまま。何よりもまず敵の武装を解除して、身の安全を図るのは至極当然のこと。しかし抗議する部下たちに対して、西郷隆盛は説き諭しました。

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